読みにきてくれてありがとうございます。
主宰の1人である中村桃子です。
このページでは、自分たちは何をするユニットなのか、どんなことを考えているのかを示すために、ステートメントなるものを書こうとしました。
他の団体との違いはどこにあるのか、強みはなんなのか。
自分たちの立ち位置を相対化して、肩書を明確にして、はっきりとしたビジョンを語ることができれば、nanamomoをこれから知る人にも活動を理解してもらいやすい。
そのほうが新しい仕事も入りやすくなるかもしれない。
そこががふわふわしていては、結局「よくわからない人たち」で終わってしまう。
でも、書けませんでした。
正確には、書いてみたりもしましたが、生きた言葉ではないような気がしました。
プロフィールの経歴は難なく書けました。それは事実の整理だから。
でもステートメントは情報ではなく宣言だから、生きた言葉じゃなければ意味がないと思いました。
なぜ生きた言葉を書けないのか、という理由を考えると、たぶん、思いやビジョンが足りないからとかではなくて、主語を無理に「私たち」に統一しようとしていたからだと思います。
団体としての声明を出すとき、それは誰の言葉なのか、ということをふと考えます。
ほんとうは、誰か一人が代表して語るのがわかりやすいのかもしれません。でもそれは、団体の言葉では無くて、その代表者の言葉です。
あるいは誰かがベースとなる文章を書いて他の人が意見を出して添削するという方法もある。
それぞれが書いたものを持ち寄って、共通点をピックアップして編集する方法もある。
でもどれも、「私たち全員」の言葉にはなりえませんでした。
他の人が読んでもわかりやすい綺麗な文章になるほどに、それぞれの言葉の匿名性が高まって誰の言葉でもなくなっていきました。
私たちは現在3人で活動していますが、それぞれが持っている価値観は異なります。
個人活動ではなく一緒に活動しているのは、その方が新しい景色が見えたり、遠くまで行けるような気がするから。
それなら、ひとりひとりの言葉を別々に載せた方が誠実かもしれない。
ということで、この案内文は中村が書きましたが、これはあくまで導入です。
初心に返って、私たちが一緒に何かを創ろうとしたときに交わしたそれぞれの言葉を載せたいと思います。